2009/09/06 (Sun) 23:38:23
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8月の終わりから1週間ほど、少し遅めの夏休みを取って、石垣島&西表島に家族旅行に行きましたので、ついでに少しだけ、ゴミ拾いもして来ました。
写真は石垣島で拾ったゴミ。左は底地ビーチのシーサイドホテル前で、右は米原のキャンプ場で拾ったものです(写真は米原のキャンプ場前の浜にて)。
いずれも海水浴場(米原は正式な海水浴場ではないそうですが)になっていて、人出の多い場所ですので、さほどゴミは落ちていませんでした。底地ビーチでは砂に埋まったビニール袋を中心に、米原のキャンプ場にはペットボトルが目立ちましたので、ペットボトルを中心に拾ってきました。
海岸漂着ゴミ問題を取り扱った新聞記事などを読んでいる方にはご理解いただけると思うのですが、海岸のゴミは今回のような人出の多い場所よりもむしろ、人の立ち入らない場所ほど深刻なんですよね。人間が出すゴミなのに、人の多いところでは目立たずに、むしろ人気の少ないところに溜まっていくというのは、まあ現在の地球環境問題の象徴のような話だと思います。これがかつての時代のような天然素材のゴミであれば、時間の経過とともに様々な動植物や微生物の働きによって分解され、物質循環の環の中に組み込まれていくのですが、現代のプラスチックやビニールなどの素材で出来ているゴミは、下手すると我々人類の滅亡後もそのまま、残されてしまうかもしれません。(映画「猿の惑星」に出てくる自由の女神像みたいに?(^_^;;)
石垣島などでも、観光開発されていない北部の海岸などでは、個人の力ではどうしようもないと思うような場所も少なくないそうですよ。
ですから、こうして私の家族などが僅かばかりのゴミを拾って来たところで、実際のゴミ問題の実情に比べればささやかな自己満足に過ぎないのです。ただそれでも、「人の多いところにはゴミが少なくて、人のいないところに多い。」ということは、裏返せば、「人手とコストさえかければ、海岸のゴミを減らすことは不可能ではない。」ということでもあるように思います。
もちろん、その「人出」も「コスト」も、実際には私のように、簡単に「不可能ではない」と言ってしまえるようなものではないのだろうとは思いますけどね。砂の中に埋もれたゴミなどを掘り返そうとしたら、重機も必要になりますし。
しかし「千里の道も一歩から」と言います。この『二つのゴミ袋運動』が、そのささやかな一歩(か、0.1歩くらいかもしれませんけど(^_^;;)になると良いんだけどなあ…。と思います。
2009/09/06 (Sun) 23:46:25
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それから、こちらは石垣島の別の海岸(地名が良く分かりません(^_^;;。米原の川平の間。吉原という辺りでしょうか?)で見つけた、中国語が書かれたペットボトル。この他も醤油(?)のボトルなど、中国語の書かれたボトルを探すことは難しいことではありませんでした。八重山は台湾のすぐそば(何しろ石垣島は那覇に行くよりも台湾方が距離的には近い場所)で、黒潮の下流側になりますから、中国南部や台湾などから、かなりの量の海ゴミが漂着して来ているということです。国境が関係ないという部分にも、現在の環境問題の特徴が良く表れていますね。
私はこのようなゴミは中身の有無を確認した上で、危険がないと判断したものだけ拾って、中と外を洗い、分別して捨てるようにしていますが(石垣島のCVSで、石垣市指定のゴミ袋を購入して捨てました。笑)、ボトルなどの場合には中に薬品など、危険物が入っている事も珍しくないそうです。もしそのようなものを見つけた場合には、くれぐれもご注意下さい。『二つのゴミ袋運動』は、個々人の完全な自由意志によるボランタリーな活動ですから、そんなことで事故を起こしては元も子もありません。
この他、西表島では星砂海岸のすぐ脇のペンションに泊まって、チョコチョコとゴミ拾いして来ましたが、そちらでは大きくまとめるほど拾いませんでしたので、写真には撮りませんでした。
2009/09/06 (Sun) 23:53:49
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それから最期に、こちらの写真は、西表島西部、上原の港の客船ターミナル(待合室)に設置されていた「西表エコプロジェクト」のコーナーに掲示してあった、「八重山環境ネットワーク・環境ボランティア・西表エコプロジェクト」によるビーチクリーンの報告です。
西表島が属する竹富町では今年の夏、国の地域活性化・生活対策臨時交付金を活用して、町内の7島8地域で海岸漂着ゴミの回収も行われたのだそうで、かなり活発にビーチクリーン活動が行われた模様です(↓)。
http://www.y-mainichi.co.jp/news/14354/
客船ターミナルのように人の集まる場所でこのように、ビーチクリーンなどの環境保全活動の報告がされているということは、とても良いことだと思いますね。こちらのコーナーには、西表島の自然環境や希少生物保護のための情報提供などもされており、資金集めのための募金箱なども用意されていましたので、私の家族も、本当にささやかな金額がら、募金をしてきました。
ところが非常に残念なことに、この客船ターミナル、実際にはあまり利用されないのです(苦笑)。
石垣から西表に渡って来た時には、たいてい、船を下りるとすぐ、民宿などからの送迎の車に乗り込んでしまいますから、ほぼ100%に近い確率で、客船ターミナルに足を踏み入れることがありません。また逆に西表から石垣に帰ろうとするときにも、多くの場合は時間ギリギリに車で送ってもらいますので、待合室にいる時間はほとんどないでしょう。今回、私たちはたまたま、少し早めに港に着いてしまいましたので、待合室の中も見て回り、「西表エコプロジェクト」のコーナーがあることにも気付くことが出来たのですが、もっとぎりぎりの時間に港についていたら、とてもこれらの展示を見ている時間などはなかったはずです。(そしてより多くの人は、ギリギリの時間に港について、待合室の中にも入らずに船に乗り込みます。)
これでは折角の展示を見る人の数も限られますし、何よりも、西表を離れる時点での情報提供では、些かタイミングが遅すぎるとも思います。やはりこのような情報には、まず西表島に到着した時点で接触するようにして欲しいものですよね。
じゃあどうしたら良いのかと言う、実際の運用を考えるのは非常に難しいのですが、折角の良い活動ですから、やはりもっと多くの方に見ていただきたいと思います。本当は西表島のターミナルに掲示するのではなく、石垣島の離党桟橋のターミナルにこういう情報提供コーナーが出来るのが理想だとは思うのですが、それは中々むずかしいことなのでしょうか。
まあいずれにせよ(部外者が勝手なことばかり書きますが(^_^;;)、折角の良い活動も他の人々に伝わらないのではいささか勿体無い。何とか工夫して、より多くの人に見ていただけるように、関係各位の努力と工夫をお願いしたいと思います。